あなたもやっていませんか?子供を不幸にする褒め方とは

「こんなに上手くできるなんて才能あるよ!」
「そんなにスラスラできるなんて優秀だね!」
「昨日のテスト、A君より点数よかったなんてすごいね!」
こんな褒め言葉、お子さんに使っていませんか?
よく子育てには褒めるといいと、聞きますよね。
しかし、このお子さんにとって良かれと思ってやっている褒めによってお子さんが不幸になっているのかもしれないんです。
目次
☆子供が不幸になる褒め方
・子供の能力を褒める
・他人と比較して褒める
・好きでやっていることを褒める
あなたはどちらの褒めを使っている?褒めは2種類存在する
お子さんとのコミュニケーションにとって大切だと言われている「褒め」。
褒めることがなぜ大切なのかというと、褒めることによってお子さんの自己肯定感が高まったり、親子の信頼関係が築けると言われているからなんです。
しかし、褒め方には「良い褒め」と「悪い褒め」が存在し、
褒めることによりお子さんや親子の関係によい影響をもたらすのは、あなたが「良い褒め」を使っているときに限られるんです。
良い褒めを行うことで、お子さんの自己肯定感や自尊心が高まり、色んなことに積極的にチャレンジする精神や非認知能力が備わり伸び伸びと育つことができます。
逆に「悪い褒め」を使うと、お子さんの自尊心や自己肯定感が欠如することになり、挫折もしやすくなり、その影響は大人になっても続いてしまうことになってしまうんです。
では、そんな「悪い褒め」を避けて「良い褒め」を使えるようになるにはどうすればいいのでしょうか?
子供が不幸になる褒め方
先ずは「悪い褒め」の一例をご紹介します。
子供の能力を褒める
「テストで100点取ったなんて頭がいいわね」
「高跳びで1m飛べるなんて運動神経がいいのね」
「この曲が弾けるなんて、あなた才能があるのね」
この褒め方よく一般的にある褒め方ですよね。
この褒め言葉の共通点、あなたは分かりますか?
この褒め言葉の共通点
お子さんの能力を褒めているんです!
お子さんの能力を褒めることがなぜいけないのかと言いますと
能力を褒めると、チャレンジ力が減少し、物事を回避するようになることが分かっています。
何故かというと、上記のような能力を褒められると、褒められたお子さんは
「頭がいい自分でいなくちゃ」
「運動神経がいい自分でいなくちゃ」
という想いが強くなり、失敗することを恐れるようになり、簡単にできることしかチャレンジしなくなってしまうんです。
また、能力を褒めすぎると、お子さんによっては
「褒められるほど自分は本当はそんなに頭がよくないのに、、」
という思いが強くなり、返って劣等感を感じてしまいやすくなってしまうんです。
他人と比較して褒める
「Aちゃんより、あなたの方が上手にできて、すごいね!」
このような褒め方も良く世間一般では使われていますよね。
負けず嫌いな子は、こうした他の子供との比較の言葉をかけられると、嬉しさやる気を与えることができますが、実はこの他の子供と比較した褒め方はあまり長期的には効果的な褒め方ではないんです。
なぜなら、人は常に勝ち続けるのではなくて、勝ったり負けたりを繰り返すものだからです。
人間ですから調子がいい時も悪い時も当然ありますので、いつも勝てるわけではないということなんですね。
そして、他の子どもと比較した褒め方をされ続けると、他人の上に行くこと、他人に勝つことでしか自分の価値を測れなくなってしまいますので、そうなってしまいますと負けた時点で無力感を感じたり、やる気を失って挫折しやすくなってしまうんですね。
また、どんなことにも、常に上には上がいますので、常に上と自分を比較して満たされない人生を送ってしまうことになりかねないんですね。
もう一つ、他人と比較をする褒めの害として
人は自分と比較して、自分より上だと思うと嫉妬を感じやすくなるんです。
嫉妬を感じると相手に対し、無意識のうちに敵対心を持ってしまい、相手に対し嫌な感情を持ったり、攻撃してしまうんです。
嫉妬した相手を攻撃すれば、相手に対して嫌な感情を持ちますので当然相手を避けることになりますよね。
そして、その嫌なネガティブな感情は自身が抑えたとしても相手にも必ず伝わりますので、相手からも当然避けられるようになります。
こうして、自分が嫉妬した相手をすべて疎遠し続けることで、その相手と関わる機会が減り、嫉妬心を感じない人ばかりと関わっていくようになってしまうんですね。
これって、一見快適になった気がしますが、実はこれは逆効果なんです。
何故なら、私達人間は
周りの人間関係でお子さんの性格、行動、どれくらい成長や成功するのか変わってくる
から、なんです。
周りにいる人の影響で、体型や生活のリズムまでもが変わると言われているくらい人は周りの人間関係に大きな影響を受けてしまうんです。
つまり、お子さんの周りに頑張っている子、幸せを感じている子がたくさんいて、そのコミュニティに参加するほど、お子さんは良い影響を受け、お子さんの成長や成功率、幸福度が高くなるということなんですね。
敵対心を感じない人というのは、自分の欲しいもの、優れたものを持っていない、ということです。
つまり、お子さんの周りにいても傷のなめ合いになり、お子さんが成長するような影響を周りから受けることはなく、いつまでも成長することができなくなってしまうんですね。
他人と比較する精神がなければ、優れている相手に尊敬の念を持つことができ、相手からいい影響をたくさんもらい、それをモチベーションにお子さん自らが率先して頑張るようになります。
また敵対心を持つことが無ければ、成果を出した相手を心から祝い、共に喜び、相手を敬うことができます。
そのようなコミュニケーションをとることで、優れた相手と親しいコミュニティを作ることができるようになれるんです。
敵対心を持つことなく、他人を受け入れ、他人の成功や幸せを祝える人でないと成長しない、幸せになれない
ということです。
好きでやっていることを褒める
「何事も褒めることが大事」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、お子さんがしていることを何でもかんでも褒めるのは逆効果になってしまうんです。
この罠に陥りやすい褒めとして「お子さんの好きでやっていることを褒める」があります。
例えば、お子さんが時間があれば本を読むくらい本を読むことが大好きで、本を読んでいるときに
「本を読んで偉いね」
と褒められても、お子さんにしてみれば、あまりピンとこないでしょう。
逆にこのように自分の好きでやっていることを褒められることが続くと、せっかくお子さんの好奇心から率先していたことでも、興味を失ってしまいやすくなってしまうんです。
何故かと言いますと、これまでお子さんの内面から湧き出る好奇心や情熱、興味に動かされ自発的にしていた行為が、他人に褒められるという外側からの報酬と結びつくことで、お子さんは自分のしている行為の動機は、内面の好奇心や探究する喜びから生まれるヤル気から行為ではなく、誰かから褒められるため、認められるための行為だという認識へとすり替わってしまうんです。
なので、好きでしていることを褒め続けられた子供は、外部からの報酬がないと行動しなくなってしまうんですね。
お子さんが好奇心と興味を持って没頭しているようなことは、しているときは褒めることはせず、そっと見守り、たっぷりと没頭させてあげてください。
終わった後で「どうだった?」などと、お子さんに楽しそうに話しを聞いてあげましょう。
あなたがお子さんが好きなこと興味があることに一緒に興味を持ち共有してあげることが、お子さんに取って最大の誉め言葉になります。
お子さんが幸せになれる褒め方とは
ここまでは、お子さんを不幸にする悪い褒め方を紹介しました。
では、どうしたらお子さんが幸せになれる褒め方ができるのか?
今回はお子さんやあなたとの親子関係に良い影響を与えるワークをご用意しました。
ワークでは、今からすぐ実践できる良い褒め方5つとのレクチャーと、レクチャーした知識を実際お子さんの褒めに活かせるワークになります。
ワークをすることで、あなたの誉め言葉がより深くお子さんのここに響き、やる気やモチベーションに繋がります。
また続けていくことで、お子さんの自己肯定感や自尊心が高まり、色んなことに積極的にチャレンジする自発性や非認知能力が備わり、常に成長していけるようになれるんです。
また、同じお子さんでもある年齢になるまでは、褒め方が変わってきます。
そちらのレクチャーもしていますので、興味のある方はこちらのワーク、やってみてくださいね(^^)/
「子供の幸福度が格段にアップ!非認知能力を育てる褒め方ができるワーク」