ついやりがちな関係崩壊の謝り方していませんか?謝って許してもらえる人と許してもらえない人の違いとは

「何回も謝ったのに許してもらえなかった」
「謝ったけど、後から色々と言われた」
「ちゃんと謝ったが微妙な空気になった」
こんな経験をしたことはないですか?
これは、あなたは謝罪したつもりでも、やってはいけない謝り方をしているために相手に誠意が伝わらず起こる現象なんです。
謝罪には一定の法則が存在し、一定の法則を満たすことで、相手に謝罪を受け入れてもらう確率がグンと上げることができるのですが、やってはいけない謝罪をすることで、自分が良かれとしている謝罪でも返って相手から反感を買ったり、信頼を失いかねないのです。
何かトラブルを抱えたときに許して貰える人と許して貰えない人の違いは、まさにここに出るといってもいいでしょう。
しかも、このやってはいけない謝り方が、私達が良かれと思ってついやりがちなことなので非常に厄介です。
実際の研究でも、自分が何かトラブルを起こしてしまったときに、自分が「相手に謝れば相手が許してくれるだろう」と思っても、いざ謝罪をすると心から許す気持ちになれない確率が高く、私達が思うよりも謝罪の効果が低いことが分かっています。
研究からも分かるように、これくらい私達は普段から無意識にやってはいけない謝り方を相手に対してしてしまっているということなんですね。
相手に自分の誠意を分かってもらい許してもらう謝罪をするには、まずは「やってはいけない謝罪」をしっかりと理解し避けることが大切です。
そのうえで、相手に誠意が伝わる謝罪の仕方を把握し、しっかりと身に付ける必要があります。
また、きちんと謝れない人は仕事も人間関係も崩壊していくことをご存じですか?
きちんと謝れる人は、謝れば分かってくれるという経験をたくさん積むので、何か起きても
「ちゃんと謝れば分かってくれる」
という認識ができるので、他人に言いたいことがしっかりと言えたり、行動でもリスクを取ることができるんです。
対して、きちんと謝れない人は、謝っても許して貰えない経験を積むので
「謝っても許してくれないだろう」と思い込みやすく、次第に人を信用できなくなってしまうんですね。
そうなると、人との衝突やトラブルが起きることを恐れるようになってくるようになるため
「こんなことをしたら相手が気分を害したらどうしよう」「周りから白い目で見られたらどうしよう」
という思いが出てきて行動がとれなくなったり、言いたいことが言えずに相手に振り回されたり、ストレスを抱えることになりますし、言いたいことをちゃんと言うことができないので誤解をされやすかったり、相手と深い関係になるのも難しくなるんです。
先程もお話したように、きちんと謝れない人の心の背景には
「謝っても許してくれないだろう」「分かってくれないだろう」
という人を信じていないという思いが存在しています。
人を信じれないからこそ何かトラブルが起きたときも、ちゃんと向き合えず、はぐらかした謝り方をしてしまう
↓
はぐらかしてきちんと誤れないからこ相手から許してもらえない
↓
許してもらえないからこ益々人を信じられなくなる
↓
自分の殻にこもる、行動できない
というループに陥り、仕事も人間関係、夫婦や恋人の仲も崩壊してしまうんですね。
こうならないため、そして良好なビジネス、人間関係を作るためにも、「やってはいけない謝罪」と「誠意が伝わる謝罪」を一緒に学んでいきましょう。
目次
☆これをやったら関係悪化!やってはいけない謝罪
・言い訳をする・正当化をする
・解釈を入れる
・周りのせいにする
・とりあえず謝る
・許しを請う
・矮小化する
これをやったら関係悪化!やってはいけない謝罪
言い訳をする・正当化をする
遅刻をしたり、約束を守れなかったり、相手の心を傷つけてしまったときなど、自分が「相手に悪いな」って思ったとき
「渋滞にあっから」
「パソコンの調子がわるかったから」
「邪魔が入ったから」
「そんなつもりはなかった」
など、このような言い訳をしていませんか?
好んで悪いことをする人はいないですから、何かしらの原因があって結果、相手に悪いことをしてしまったので、それを話して相手に自分のことを分かってもらいたいという気持ちを誰しも人は持っています。
なので、相手に悪いことをしてしまったときに相手に対して謝るときに言い訳するような言葉を言ってしまうんですね。
しかし、これは「言い訳」であり、「謝罪」ではありません。
言い訳とは、先程もお話した通り「相手に悪いことをしてしまったので、それに至った原因を話して自分のことを分かってもらいたい」という行為。
もっと直訳しますと「相手に自分のことを分かってもらうための行為」なんです。
つまり、相手のためではなく自分のための行為。
もっと厳密に言うならば、「自分を正当化するための行為」なんですね。
なので、相手があなたからこのような言葉を聞いたら、例えあなたが相手に謝罪したつもりでも相手からすると
「自分はこういう事情があったから仕方ないんだ、自分は悪くないんだ」
という、自分を正当化する言葉として受け止められてしまい、相手に誠意が伝わらないんですね。
よく旦那さんが奥さんに家族の時間を作れないことを責められたときに
「仕事が忙しいから」
という言い訳をしてしまいがちですが、これは奥さんの心に火に油を注ぐような言葉なんですね。
解釈を入れる
前項の「言い訳」と近くなってしまいますが
また、よくやってしまう謝罪として
相手に言われたことに対して解釈を入れてしまうということです。
例えば
彼女「あの時の言い方、すごい傷ついたよ。」
彼氏「あの時は、君のためを思っていったんだけど、熱が入っちゃって行き過ぎた言い方になっちゃったんだ」
彼氏は彼女に対して「あの時は傷つけるつもりはなかった」ということを主張するために、自分があの時にその言葉を言った気持ちの背景について話していますが、これは彼女の言ったことに自分の解釈を入れているだけで彼女への謝罪になっていません。
相手のためではなく、自分の誤解を解くため、自分のことを分かってもらうための言葉にすぎません。
このように自分の言われたことに
「あの時はこういう意味だったんだ」
という解釈を用いると
相手は「あなたの言っていることは間違っている。実は〇〇なんだよ」
と、言われたように聞こえ、自分の言ったことや自分の気持ちを相手に受け入れてもらえずに否定されているような気持ちになり、このようなことを言えば言うほど相手に反感を買うことになります。
周りのせいにする
「〇〇さんに言われたからどうしても、、」
「〇〇さんにもしてたよ」
「あの時はああいう状況だったから」
相手に謝るときにこのように、自分ではない他に関わった人や周りの状況のせいにしてしまうのは、よくあることです。
しかし、謝るときに自分以外の人や周りの状況や環境を引き合いに出すと、謝罪された相手にしてみると自分の責任を他に転換しているように見えてしまい、誠実さを感じられず、こうした謝り方をすることで相手から「無責任」と思われてしまうんですね。
とりあえず謝る
相手が怒っていたり、気分を害していると分かったら、とりあえず謝るという行為。
このとりあえず謝るという行為、謝ることで乱れた空気が良くなりような感じがし、一見良い謝り方に思えますが、これは逆に相手から反感を買う謝り方になります。
何故かと言うと、相手が何に気分を害しているのかという根本的な問題と向き合わずとりあえず謝ることは相手にとっては
自分の気持ちをちゃんと受け止めてくれない
自分ときちんと向き合ってくれてない
という不誠実な印象や
自分が早くその乱れた空気から逃れたい
という身勝手な印象を相手に与えてしまうからなんです。
また、相手が気分を害しているから「とりあえず謝る」という行為には長期的にも大きな害があります。
相手が何に対して気分を害しているのかも分からずに
「ごめんね。私が悪かった」
など、とりあえずの謝罪は、とりあえずその場を収めることが目的で相手が何対して怒っているのかを考えて出た言葉ではありません。
そのような謝罪は、例えその場で収めることができても相手が何に対して気分を害したのか根本を理解していないので、また相手と同じことで衝突してぶつかることを繰り返してしまうんですね。
また謝り衝突を繰り返すということを繰り返すことを続けることで相手から
「謝ってくれあのにちっとも分かってくれてない」
という、相手の言葉だけで行動が伴わないのとへの不信感が募り破局の原因になりかねないのです。
許しを請う
「今回は本当に悪かった。これからは〇〇するから許してほしい」
これは、一般的によくやりがちな謝り方ですが、これは相手に気持ちが伝わらないダメな謝り方のケースです。
一見、とても丁重な謝り方に思えますが、何故ダメなのかと言いますと
この言葉は
「〇〇だから許してほしい」
という相手への謝罪ではなく相手への要求になってしまっているからなんです。
人は言葉を受けるときに
「△△けど、〇〇」「△△しかし、〇〇」
のような接続詞の入った言葉の場合、接続詞の入った後半の言葉の方が強調して受け取る習性があるんです。
この場合だと△△より〇〇の方が強調されて受け取られやすいくなります。
なので、このような接続詞の後に「許して欲しい」という言葉をかけられた相手は
「悪いと思って謝っているのではなく、自分が許して貰う目的のために謝っている」
と捉えてしまうんですね。
この「許して欲しい」という謝罪のもう1つの害をお話しますと
許すかを決めるのは自分ではなく相手なのです。
人は自分の意志は自分で決めたいという本能を持っています。
なので、人は「こうして欲しい」と考えや行動を他人から押し付けられることを本能的に嫌う性質があるんです。
ですので、「許して欲しい」と謝られると無意識に抵抗感が生まやすくなるんですね。
矮小化する
まずは、こちらのAとBの謝罪をご覧ください。
A「あの時のことは軽はずみだったんだ、、ごめんね」
B「あの時は軽はずみでやってしまったけれど、それがこんなにもみんなに迷惑をかける結果になってしまって、それに気付けなかった軽率な自分の行為が本当に恥ずかしくて情けないよ、本当にごめんね」
同じことに謝罪をしているのですが、AとBの言葉を比較するとだいぶ印象が違いますよね。
矮小化とは、物事を小さく見せることを言います。
人は誰しも「自分が悪人に見られたくない、善人でいたい」という思いから
謝罪するときに、Aの言葉のように自分のしてしまった罪を矮小化しがちですが、これは相手に
「問題や私の気持ちを軽んじられてる」
「この人はできるだけ責任を逃れたいんだな」
という風に捉えられやすく逆効果なんです。
Bのように
「自分はこんなにも酷いことをしてしまった」
と、自分の罪をできるだけ大きく話すことで 、相手に自分の後悔や反省の意を強く与えることができ誠意を強く感じさせることができるんです。
意味のない謝罪
「やってはいけない」とまではいきませんが、やっても効果のない謝罪をお話します。
涙を見せる
謝罪の時、涙を見せる。
よくありがちな謝り方ですよね。
この涙を見せるという謝り方が実際に効果があるのかを実験した研究があります。
その結果、涙を見せて謝られると
「相手が深い後悔を感じている」
ように感じます。
しかし、「相手を許す」ということになると涙を見せても効果は変わらないそうです。
ですが、謝罪者がパートナーに当たり、感情型(客観的事実や合理性よりも人の気持ちや調和を重視するタイプ)の人は、許してくれる確率が多少上がるようです。
というのも、感情型の方は感情を司る脳の偏桃体への影響が強いため、相手が涙を見せることで相手の涙から「反省してるんだな」という思いを汲み取りやすいそうです。
なので、謝罪する相手が感情型の人の場合、多少効果はあるかもしれませんが、誠意が伝わる謝罪の言葉ができたときにその効果が上乗せされる程度と思った方がいいでしょう。
また、一般的に感情型は女性に多いとされていますが女性でも感情よりも論理を優先して考え感情に左右されにくい方もいるので女性だから万能という訳ではありません。
当然男性の方にも感情型の型はいますので、よく性別で女性は感情型で、男性は論理型と言われますが大まかに性別で区切ることはしないでおく方が無難です。
土下座をする
テレビドラマや映画の謝罪のシーンで土下座をしているシーン、よく見かけますよね。
あのようなシーンを見ると、視覚的な圧倒感に土下座をすれば相手に許して貰えそうな気がしますよね。
これを、実際に実験した研究があります。
その研究の結果、土下座は相手に謝罪の気持ちがあるのは伝わるが、だからと言って許して貰える確率は上がらなかったそうです。
ですので、土下座が効果的なのは、テレビドラマや映画の中だけということなんですね。
心理学的に許して貰える効果的な謝り方とは
相手に謝罪を受け入れてもらうには、あなたの誠意がしっかりと相手に伝わらないといけせん。
あなたが心から申し訳ないと思っていても、それが相手に伝わらなくては何の意味もなしません。
今回は、謝罪に自信がない人、言葉を上手く伝えるのが苦手な人でも、心理学に基づき相手の心を上手く掴み誠意が伝わる謝罪ができるようになれるワークを用意しました!
誠意が伝わる謝罪には難しい言葉やテクニックが必要と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではなく
大切なのは要点と手順です。
難しい言葉やテクニックは入りません。
また、このワークをすることで、相手に謝罪を受け入れてもらうだけではなく、同時に関係修復もできるのです。
そんな謝罪の仕方を知りたい方は、こちらのワークをご覧下さい(^^)