これをしたら関係崩壊まっしぐら! 絶対にやってはいけない話し合いの罠の心理学

話し合いをしたら
よく、相手と分かち合うために話し合いをしたのに
喧嘩になった
微妙な空気になった
何も変わらなかった
こんな経験はありませんか?
これは
話し合ったつもりになっている
からなんです。
要するに
相手と話したことで、話し合った気になっているだけで、実際は話し合いになっていない
ということなんです。
話し合いが上手くいかない原因として、ついやってしまう話し合いの罠に知らず知らずうちにハマリ陥ってしまうことにあります。
この話し合いの罠に引っ掛かり陥ると、相手と分かち合いたくて話し合いをしたにも関わらず、分かり合えないどころか返って関係性を崩してしまうということになってしまうんです。
なら、話し合いをしない方が無難だ!と思う方もいるかもしれませんが、伝えることを諦めてあなた自身の中上手く消化できていればいいですが、消化できず溜まっていく一方であれば、相手との関係は遅かれ早かれ溝が深まっていきます。
また、心理学的に見ても思っていることを伝え合えない関係は長期的に見ると崩壊していくことが分かっています。
人間は誰しも完ぺきではないですし、 恋人やパートナーはあなたにとって大切な人だからこそ心の距離が近く、一緒に過ごすことの多いからこそ悩みや問題があって当然なんです。
なので 、いつまでも仲良く親密でいられるためには 、その問題と一緒に向き合うという行為、つまり、話し合いをすることで、分かち合い改善策を見出すことで仲を深めていくことが必要なんです。
いつまでも仲良く親密でいられるための話し合いをするには
まずは、話し合いにおいて陥りやすい関係が崩壊する絶対にしてはいけない「話し合いの罠」を知り、心理学的に正しい話し合いを学ぶことが大切になります。
目次
関係が崩壊する絶対にしてはいけない話し合いの罠
では、いつまでも仲良く親密でいられるための話し合いをするために
まずは、話し合いにおいて陥りやすい関係が崩壊する絶対にしてはいけない「話し合いの罠」をお話します。
言いたいことを言う
最初の話し合いの罠は「言いたいことを言う」です。
話し合い=言いたいことを言う
このように思っていませんか?
これ、間違いです。
正しくは
話し合う = 改善策を見い出す
です。
問題を話し合うことで、どうすれば問題を解決できるのか策を見いだすのが話し合いなんです。
そのためには、 自分の気持ちを伝えるのはとても大切なことですが、相手の気持ちもしっかりと聞いて理解する必要があります。
それができて初めて、お互いに取って最善の解決策を見いだすことができます。
なので、ただ単純に自分の思っていることを相手に伝えればいいということではないのです。
これを防ぐには、自分の 言いたいことはちゃんと言うけれど、相手に対して言いたいことだ言いやすいような安心感や信頼感を与えて、相手から話を引き出してあげる必要があります。
それを、この後にご紹介する「話し合いのワーク」で学んでいきましょう!
相手を批判する
次の話し合いの罠は「相手を批判する」です。
あなたは相手に何かを伝えるとき
「あなたはどうして〇〇するの!」
と言ったことはありませんか?
相手の言動に不満を感じたとき、直してほしくて、それをして欲しくないことに気付いて欲しくて、このようなことをつい言いたくなりますよね。
しかし、この言葉、実は相手の心に火に油を注ぐようなものなんです。
というのも、この言葉を言われた相手からすると
「自分のしていることを批判されている」
と認識するからなんです。
あなたも批判されたとき。例えそれが正論だとしてもカッとしたことはありませんか?
私達人間は、他人に批判をされると
「自分が攻撃されている」
と無意識に感じる習性を持っているんです。
例えば、もし、あなたの前に敵が表れて攻撃をされたとき、あなたはどうしますか?
攻撃から身を守りますよね。
これと、同じことが批判されたとき脳の中で起こるんです。
なので、批判をされると、自分が批判という攻撃をそのまま受け入れてしまったら強烈なダメージが来ると認識し、批判に対して身を守るために防御をしたり攻撃をして、相手に仕返すんです。
よく、良かれと思っていったのに、相手からだんまりされたり、心無いことを言い返された、なんてことはよく聞きますがこういうところから来てるんですね。
こうなると、話し合いは当然、逆効果に働いてしまうんです。
これを防ぐには、あなたが相手に言うことは相手を批判しているのではなく、二人のためということを相手に分かってもらう必要があります。
それを、この後にご紹介する「話し合いのワーク」で学んでいきましょう!
自分の要望を伝える
次の話し合いの罠は「自分の要望を伝える」です。
あなたは話し合いの時に、これからの二人のことや相手の言動に対して
「〇〇して欲しい」「もっと〇〇して」
ということを言ったことはありませんか?
一般的に、これからのことを決めるときや、相手の言動に不満があったとき、自分がどうして欲しいのかを相手に伝えがちですが、そうなるとあなたの意見の押し付けになってしまい建設的な話し合いはできません。
私達人間は「自分の生き方、やり方は自分で決めたい」という本能を持っています。
なので、あなたが「こうして欲しい」と一方的に相手に伝えることは、相手にとって自分のやり方に対しての押し付けになり、抵抗感や懸念感を持たせてしまいかねないんです。
このように自分の要望を相手に押し付けずに、相手の意志を尊重しつつ、あなたの要望も伝えられるようになるためにも、この後にご紹介する「話し合いのワーク」で学んでいきましょう!
感情的になる
次の話し合いの罠は「感情的になる」です。
私達人間の思考には「理性」と「感情」が存在します。
「理性」は脳の「前頭前野」という部位を使い、論理や問題解決、計画などを思考します。
「感情」は、脳の「扁桃体」という部位を使い、本能で感じる悲しみ、怒り、喜び、恐怖なと様々な感情を感じ取ります。
このように、対象的な働きをする「理性」と「感情」を脳が状況に応じてバランスよく使うことで、その状況に応じた適切な言動を行うことができます。
話し合いとは、一緒に問題と向き合い、どうすれば問題を解決できるのか策を見いだす行為なので、理性を司る前頭前野の働きになります。
つまり、感情ではなく理性的でない限り、話し合いは成り立たないんです。
しかし、人間はもともと感情的な生き物です。
冷静に理性的に話し合おうと思っていても、いざ話していて相手の言われたことに苛立ちや悲しみを感じると、その感情が優先されて感情的になってしまいがちです。
感情的にならないためにも、この後にご紹介する「話し合いのワーク」で感情的にならない話し合いの仕方を学んだり、普段から「瞑想」などを習慣化して、自分の感情のコントロールを上手くできるようにすることが大切になります。
(瞑想については最後のカテゴリー「オススメの心理学」から見れますのでよかったらご覧下さいね)
過去のことを蒸し返す
次の話し合いの罠は「過去のことを蒸し返す」です。
この罠にハマるのは女性にありがちです。
相手の言動に対して不満を感じたときに
「そういえば、あの時も〇〇だったよね」
と、一つの言動から、次々に「過去の不満エピソード」を芋づる式に蒸し返す。
関連するものがあるとどうしても指摘したくなる気持ちは分かりますが、このように蒸し返されると言われた相手は
急に話が飛んだように感じたり、過去の出来事は今さらどうしようもないため、とても困惑します。
過去のことを話している側も過去の内容を話すことにより、今の問題のイライラに加えて、過去に感じたイライラが乗っかるために、更にイライラをヒートアップさせることになり冷静になれなくなってしまうんです。
このように、過去の出来事を持ちだすと、お互い冷静になれなくなるのはもちろん、話の焦点が今の問題だけではなく過去のことにも散るため、何処に焦点を当てて考えればいいのか分かりにくくなり、現状が見えづらく、今この瞬間の問題にフォーカスしづらくなるなるために、適切な話し合いや改善ができなくなってしまうんです。
相手の話を遮る
次の話し合いの罠は「相手の話を遮る」です。
真剣な話し合いだからこそ、相手の話していることに意見したくなり、相手が話している途中で何か言ってしまうってことありますよね。
しかし、この「相手の話を遮る」という行為、話し合いにおいてとても危険な行為なんです。
何故なら、話を遮る行為は相手の気分を想像以上に害するものなのです。
というのも、話を遮ることで無意識に相手に
「あなたの話はもういい」
「あなたの話には興味がない」
といった無言のメッセージを送ってしまっているからなんです。
しかも、何度もこのように自分の話を遮ることが重なると
相手に対して
「この人は人の話を聞かない人なんだな」
「この人は自分の意見を押し付けたいだけなんだな」
「この人は私のことを受け入れてくれないんだな」
と思われてしまい、心を閉ざしてしまうんです。
つまり、相手の話をちゃんと親身に聞くということは、それだけで自分のことを受け入れてくれてるということになり、相手もあなた話をしっかりと聞いてくれるようになりますし、あなたの気持ちを受け入れてもらいやすくなるんです。
「話を最後まで聞く」と聞くと、黙って最後まで聞きがちですが、相手の話しが長い場合ずっとあなたから反応がないと「本当に聞いているのかな?」という印象を与えてしまいます。
なので、相手の話しの途中に「相打ち」や「ミミッキング」を入れると
「あなたの話を親身に聞いていますよ」
というメッセージを送ることができ
相手も
「ちゃんと親身に話を聞いてくれてる!」
と思ってくれてあなたに心が開放的になれるんです。
「相打ち」や「ミミッキング」 に関しては、上手に「相打ち」や「ミミッキング」ができるようになれるワークがありますので、興味がある方は最後のカテゴリー「オススメの心理学」からご覧 下さいね(^^)/
また、どうしてもつい相手の話しを遮ってしまう!という方も 相手が話をしているときに「相打ち」や「ミミッキング」をすることで、自分が「相打ち」や「ミミッキング」をすることに意識が向くので、相手の話しを遮りにくくなりますので、是非やってみてくださいね。
私達人間は自分の話をきちんと聞いてくれる人に好意を抱く性質を持っているので、話し合いにおいて相手の話をきちんと親身に聞く姿勢を忘れないでおきましょう。
逆に話を何度も遮ってくる人と話し合いをする場合は、
あなたが話す前に
「一旦最後まで聞いてもらえるかな?」
「大事なことを話すから最後まで聞いてもらいたいんだけどいいかな?」
と一言前置きをしてから話をしてみましょう。
このように
「最後まで聞いてください」
と言われて話を遮ってしまう人はなかなかいないですし、あえて最後まで話を聞いて欲しいことを「いいかな?」とお伺いを立てれば相手は「はい」と答えるでしょう。
私達人間は自分の言ったことに一貫性を保ちたい生き物です。
なので、話しを遮らないことに自分が「はい」と、同意した以上、あなたの話を遮づらくなるんです。
黙ってる相手に話させる
次の話し合いの罠は「 黙ってる相手に話させる 」です。
話し合いをしていたら、相手が急に黙ってしまった。
こんな経験したことはないでしょうか?
このとき黙られた側としては、積極的に関わらない相手の姿勢に納得がいかなかったり、腹が立ってしまい、黙っている相手につい
「何か言ってよ」
と、相手から意見を促そうとする。
実はこれ、関係が崩壊する危険な行為なんです。
話し合いの途中で相手が黙ってしまうのには何かしら理由があります。
相手が黙ってしまったら、相手に話すように促すのではなく、先ずはその理由を考え、それに合わせた対処をすることが大切です。
話し合いにおいて黙ってしまいやすい理由と対処法を論理型の人、感情型の人、共通、の3パターンでお話しますので、相手が黙ってしまったときは参考にしてみてくださいね。
(論理型か感情型か分かる診断は最後のカテゴリー「オススメの心理学」にあるので参考にしてみてくださいね)
論理型の対処法
一般的に男性に多いとされているタイプです。
論理型の人は論理的に結論に向けて話を進めたがるので、結論の出ない言い合いをしたくない、と思うタイプです。
なので 相手が感情的になっているとき、相手が感情的で話にならないと思っているため黙ってしまう傾向があります。
このようになったとき、論理型の人は、相手の感情をが冷静になってくれるのを待っています。
なので、その時は
「ごめん、ちょっと感情的になっちゃったよね。あなたと一緒に仲良くやっていきたいから、ちゃんと冷静に話し合えるように気持ちが落ち着くまで時間もらえるかな?」
と言って、一反話し合いをストップしてもらい、冷静になる時間を設けましょう。
冷静になるときは相手から離れて一人になるのがベストです。
深呼吸などして気持ちを落ち着け、冷静さを取り戻したら、自分の感情や相手と自分の意見の相違点などをしっかりと整理し、どうしたらお互いにとって良い策を生みだけるのか考えることが大切です。
それができてから再び話し合いをしましょう。
また、このように黙らせてしまう方は自分は感情的になりやすいタイプだということを自覚し、話し合いをする前に対策をすることが大切です。
例えば、これ以上話したら感情が爆発しそうなとき、感情的になりそうな予感がしたときは、先程のように一反話し合いをストップしてもらい、冷静になる時間を設けましょう。
また、感情のコントロールには「瞑想」がとても有効です。
瞑想は最後のカテゴリー「オススメの心理学」から見れますので興味ある方はご覧くださいね(^^)/
感情型の対処法
感情型の人は一般的に女性に多いタイプです。
感情型の人が黙るときは「気持ちを察して欲しい」ときです。
もともと感情型の人は人との調和を重視するために人との衝突を避ける傾向があります。
なので普段から相手の感情に配慮し察しながらコミュニケーションを取っています。
ですので、話し合いにおいて、相手から自分の感情に配慮しない発言をされるととても気分を害し ます。
なので、そんな相手に
「黙ってないで何か言って欲しい」
と言えば
「なんで私が傷ついてるのに、そんなことも分からないの」
と、自分の感情を察してくれることができない相手に余計イライラしてしまうのです。
このように相手が黙ってしまったときは、感情に配慮できなかった自分を認め
相手と近い距離に行き、スキンシップを取り
「私の発言で君の気分を害してしまったみたいで、私はまだまだ配慮が足りなくて本当にごめんね。あなたのことをちゃんと理解したいからあなたの気持ちを聞かせてもらえるかな?」
と、相手が気分を害している感情に寄り添い共感してあげることが大切です。
感情型の人にとって、話し合いにおいて理屈だけでは心は動かず、大切なのは感情の共有であり、感情の共有があってこその結論でないと納得しない、ということを忘れないでください。
共感能力を鍛えるコミュニケーションについては、最後のカテゴリー「オススメの心理学」から見れますので興味ある方はご覧くださいね(^^)/
共通の対処法
論理型、感情型に関係なく話し合いの途中で黙ってしまう理由があります。
それは
話し合いの罠にハマっている
からです。
話し合いの中で、自分のことを批判されたり、自分の話を聞いてくれなかったなど、これまでお話ししている「話し合いの罠」を何かしらやらかしてしまっている場合、相手は話し合う気を失ってしまい、結果的に
「どうせ何を言っても無駄だな、、」
といった感情から黙り込んでしまうんです。
なので、その時は
「ごめん、ちょっと言い過ぎちゃったよね。あなたと一緒に仲良くやっていきたいから、ちゃんと冷静に話し合えるように気持ちが落ち着くまで時間もらえるかな?」
と言って、一反話し合いをストップしてもらい、相手から離れて一旦気持ちを落ち着けましょう。
深呼吸などをして気持ちが落ち着いたら、相手が黙ってしまった原因を探るために、これまでの話し合いの内容、自分の発言を振り返り至らないところはないか、「話し合いの罠」ハマっていないかチェックしましょう。
そして、自分の感情や相手と自分の相違点などをしっかりと整理し、どうしたらお互いにとって良い策を生みだけるのか考えましょう。
原因が分かり、策が生み出せたら、再び話し合いをしましょう。
再び話し合いをするときに、相手を黙らせてしまった原因に対して、しっかりと謝ってから相手に意見を促すことが大切です。
話し合いにおいて、黙ってしまいやすい理由と対処法を論理型の人、感情型の人、共通、の3パターンからお話ししました。
ですが、そもそも話し合いにおいて相手が黙るということに陥らないように、この後に紹介する「話し合いのワーク」で感情的にならず、相手の気持ちに寄り添いながら建設的に話し合える心理学的に正しい話し合いを学んでいきましょう!
黙る
次の話し合いの罠は「黙る」です。
先程とは逆で、話し合いの相手の言動により気分を害し、話す気力がなくなったとき黙りたくなりますが、これは話し合いにおいて関係性が悪くなる行為です。
なぜなら、話し合うということは、本人にとって話し合っている内容がとても大切なことだからです。
つまり、自分にとって大切なことなのに話している相手が黙ると、積極的に関わらない相手の姿勢に無視されているように感じ
「自分は大切にされていない」
「ちゃんと向き合わず誠意がない」
と判断されて反感を持たれたり、気持ちが冷めてしまう、ということが起こるからです。
なので、もしあなたが 話し合っているとき、相手の言動により黙りたくなったときは、その理由を相手にしっかりと伝えることが大切です。
- 例1.感情的になって話し合いにならないと思ったとき
「あなたが前に注意したことをまた私はしちゃったからそう言いたくなるのは当然だよね。あなたと一緒に仲良くやっていきたいから、考える時間をもらえるかな?」 - 例2.相手の発言に不満があり察して欲しいとき
「私が〇〇に対してちゃんと確認しなかったからあなたの言うことはもっともだと思う。だけど「怠慢」って言われたのは私はすごく傷ついたよ」
このように、黙りたくなる理由を言う前に、相手の発言に同意できることに共感を示す言葉を足すことで、相手にあなたの気持ちを共感して受け入れてもらいやすくなります。
私達人間は「鏡の法則」というものが存在します。
例えば、鏡の前の自分が笑顔になれば、鏡に写る自分も笑顔になりますよね。
人間関係もこれと同じことが当てはまり、自分のしたことが相手に跳ね返ってきます。
なので、自分の気持ちを相手に受け入れてもらいたければ、まずは相手の気持ちも受け入れないことには成り立たないのです。
また、相手の発言に共感を示すことのもう一つのメリットとして、相手が感情的になっているときの心理は
自分の感情が受け入れてもらえないから
です。
なので、相手の発言に共感を示すことで、相手は感情が落ち着くこという効果もあるのです。
話し合いにおいて大切なことは、お互いが黙りたくなるようなということに陥らないように建設的に話し合いをすることです。
この後に紹介する「話し合いのワーク」で心理学的に正しい話し合いを学んでいきましょう!
時間を置く
次の話し合いの罠は「時間を置く」です。
これは、何か問題が起きても
「時間が経てば解決してくれるだろう」
「あの時のことはそのうち忘れるだろう」
と思い、話し合いを避けて何もなかった振りをして、ただ単に時間に身を任せるという行為。
よく「時間が解決してくれる」なんて言葉もあるくらいですから、問題の対処法としては一見良い方法に一見思えますが、これは相手との溝が深まる逆効果な行為なんです。
「時間がが解決してくれる」というのは、正確にいうと
「時間によって感情が薄れていく」というもので、例えば何か辛い出来事や悲しい出来事があったときに時間を重ねることで、そのときの感情が落ち着くため、問題解決の手助けになるということなんです。
つまり、時間が解決してくれるのは
「感情」
であり
その出来事の「事実」
ではありません。
なので、時間が経ってば、その時に相手があなたに対して感じた感情が変わって落ち着いてくるかもしれませんが、その時の出来事や問題に対する相手の認識は変わらないため、
時間がたったとしても問題は解決することはありませんし、問題によって相手があなたに抱いた印象も何も変わることはありません。
例えるなら
あなたが大切な物が壊れたとき、その物が壊れてしまったときは、その物が壊れたことはとても辛く悲しいですが、時間が経てばその悲しい感情は落ち着きます。
しかし、その物が「壊れた物」という認識は、壊れた当時と変わらないですよね。
あなたに対する相手の印象や問題もこれと同じことが言えるんですね。
問題やあなたに対する印象や誤解を時間が経てば解決してくれると思うことは、壊れた物が「何もしなくても時間が経てば元に戻る」と思い込むくらい的外れなことなんです。
ですので
時間は印象も問題も癒してはくれない
ということです。
問題を解決することで関係性は深まりますので
基本的に問題が起きたら、早めに話し合いをすることが良い関係を築く上で大切になります。
しかし、時間を置く方が適切なこともあります。
それは
- 話し合いが感情的になったとき
- 気持ちに整理がついていないとき
です。
先程お話したように、時間を置くことで解決されるのは感情なので、話し合いで感情的になってしまったときは時間を置くことでヒートアップした感情を落ち着かせ冷静になることができます。
話し合いは感情的になると思考力が鈍り、問題の解決策が導き出せづらくなるので、時間をおいて感情を落ち着かせることは非常に効果的です。
また、気持ちに整理がついていないときに話し合うと、相手に話の意図が伝わりづらく話が噛み合わない、ということが起きてきます。
また自分の気持ちが整理できてないのですから、自分の気持ちが乱れやすくなり、すぐに怒ったり、相手に心無いことを言ってしまったり、ということも起こりやすくなりますので、問題が起きたときに、ちゃんと落ち着いて話し合いをするためにも、気持ちを整理する時間を設けるのはとても効果的なのです。
感情の落ち着きや気持ちの整理がついたら、早めに話し合いを行い、一緒に問題と向き合い問題を解決することが大切になります。
相手に合わせる
次の話し合いの罠は「相手に合わせる」です。
「相手に嫌われたくない」
「相手と衝突したくない」
そのような理由から
本意ではないけど相手の意見に合わせてしまう。
これは、一見穏便な話し合いに思えるかもしれませんが、これは長期的に見て関係が崩壊することが分かっています。
そもそも、本意ではないのに相手に合わせること自体が話し合いを放棄している行為であり、話し合いができない関係なのです。
長期的に親密でいられる関係は、どれだけ相手と深い関係なのかに相関します。
深い関係とは、お互いのことを深く理解している関係ということです。
お互いのことを深く理解するには、自分を開示する必要があります。
これを心理学では「自己開示」と呼び、私達人間は自己開示をした分、その相手と深い関係になることが分かっています。
もし、あなたが相手に当たり障りのない世間話しかしなければ、相手も当たり障りのない話ししか明かしません。
もし、あなたが抱えているトラウマや誰にも言えないような秘密を相手に話すのなら、相手もその領域まで踏み込んで話してくれるようになります。
つまり、相手に合わせて自分の本心を明さないのであれば、その領域の浅い関係にしかなれないということです。
また、相手に嫌われるのことを恐れて相手に合わせてしまえば確かに常に穏便で嫌われないかもしれません。
しかし、嫌われるのを恐れて当たり障りのないことしか言えない人は嫌われないかもしれませんが、本心を出していないので心から相手に信頼されることもないんです。
あなたも、自分の意志がなく当たり障りなく合わせたり、流されてしまう人は信頼できますか?
よく詳細が分かっていない会社を信頼して投資したいと思いますか?
おそらくできないのはないでしょうか。
信頼とは、その人の持っている考えや価値観がしっかりと分かり共感できたときに初めて生まれるのです。
もしも、あなたが相手と違う意見を言っただけで嫌われてしまうのなら、あなたへの思い、そしてお互いの関係性はその程度だということです。
また心理学では、自分の本心を偽るとストレスがかかり、ちょっとしたことでもイライラするようになり人間関係が悪くなることが分かっています。
なので、 心理学的に見ても思っていることを伝え合えない関係は長期的に見ると崩壊していくのです。
取り敢えず謝る
次の話し合いの罠は「取り敢えず謝る」です。
話し合いで、相手から自分の言動を指摘されたとき、相手が気分を害していると分かったら、とりあえず謝るという行為。
このとりあえず謝るという行為、謝ることで話し合いが穏便にまとまりそうな感じがし、一見良い話し合いの対処法に思えますが、これは逆に相手から反感を買うことになります。
何故かと言うと、相手が何が嫌でその言動を指摘してるのか、何が原因で気分を害しているのか、という根本的な問題と向き合わずとりあえず謝ることは相手にとっては
「自分の気持ちをちゃんと受け止めてくれない」
「自分ときちんと向き合ってくれてない」
という不誠実な印象や
「早く話し合いを終わらせたい」
「自分が早くその乱れた空気から逃れたい」
という身勝手な印象を相手に与えてしまうからなんです。
また、相手が気分を害しているから「とりあえず謝る」という行為には長期的にも大きな害があります。
相手が何が嫌でその言動を指摘してるのか、何に対して気分を害しているのかも分からずに
「ごめんね。私が悪かった」
「次から気をつけるよ」
など、とりあえずの謝罪は、とりあえずその場を収めることが目的であり、相手が何対してそう思っているのかを考えて出た言葉ではありません。
そのような謝罪は、例えその場で収めることができても相手が何に対して気分を害したのか根本を理解していないので、また相手と同じことで衝突してぶつかることを繰り返してしまうんですね。
「また謝り、衝突を繰り返す」ということを繰り返すことで相手から
「謝ってくれあのにちっとも分かってくれてない」
「この人は話し合っても無駄な人なんだ」
という、相手の言葉だけで行動が伴わないのとへの不信感が募り破局の原因になりかねないのです。
話し合いのときは、相手の気持ちを掘り下げて聞き出すことが大切です。
私達人間はクローンでない限り、誰一人として心も身体も全く違う生き物なのです。
だからこそ、他人と100%理解しあえることはできません。
できないからこそ、お互いに歩み寄ろうとする姿勢が大切になります。
これがあってこそ、話し合いをすることに意味があり、話し合いをしお互いの理解が深まり、深い関係になり、長く親密でいられるのです。
相手の気持ちを軽視する
次のやりがちな話し合いの罠は「相手の気持ちを軽視する」です。
話し合いで相手の気持ち、発言に対して
「なんでそれくらいで怒るの?」
「それってそんなに重要なことかな」
「気にしすぎだよ」
このように、相手の気持ちや発言を受け止めず、相手の気持ちを軽視する発言は、話し合いにはおいて関係が崩壊する原因になります。
あなたが興味があることが、みんな当てはまるかといったらそれは違いますよね。
同じ興味がある人同士でも熱度はそれぞれ違います。
それと同じように同じ出来事でも、人によって捉え方は違いますので、あなたにとってそれが大した事でないよう思えたとしても、相手にとっては重大な問題であることもあるんです。
また、実際の研究でも、自分の犯した罪の重さは、された相手は自分が思っているよりも平均して10倍重く捉えている傾向がある、ということが分かっています。
このことからも、もしあなたが相手に何かしてしまったとき、相手はあなたが思っている10倍近く重く言動を捉えているということなんです。
相手が話し合いに持ち込むということは、相手にとってそれだけ重要なこと、大切なことだからこそ話し合いに持ち込んでいるのです。
なので、あなたにとってそれが大したでなかったとしても、相手にとっては重大な問題だということを理解することが建設的な話し合いをするうえでとても大切なことです。
もし、あなたも重大な問題を抱えていたり、悩んでいることがあり、思い切って誰かにそのことを打ち明けたときに、相手から先程のような自分の気持ちや発言を軽視するような発言をされたら、あなたはどう思いますか?
きっと、自分の思いを受け止めてもらえなかったことにショックや悲しみを感じるのではないでしょうか。
そして、その人に対して不信感や嫌悪感を抱くのではないでしょうか。
なので、あなたが相手の発言に対して、軽視するような発言をすれば、相手も同じような気持ちになり、大きく信頼を失う結果になるのです。
お酒を飲む
最後のやりがちな話し合いの罠は「お酒を飲む」です。
お酒を飲むと本音を話しやすくなることから「飲みニケーション」なんてという言葉もありますよね。
しかし、言いにくいことも言えるようになるために、お酒の力を借りて話し合いをするのは、関係を崩壊する話し合いになってしまう可能性がとても高くなります。
なぜかといいますと、アルコールが入ると感情が増幅されるので、怒りやイライラが冷めきっていない場合はその感情が再炎上しやすくなってしまうんです。
また、感情的にもなりやすく、建設的な話し合いのはずが気がついたら感情のぶつかり合いなり喧嘩に発展!などということにもなりかねません。
また、お酒を飲み、酔うということは脳を麻痺させる行為なんです。
なので、思考力や判断力の低下を招くことになり、話し合いを真剣に向き合ってしようとしてたつもりなのに酔いによって、建設的な話し合いができなくなる可能性がとても高いんです。
また、お酒で酔うと記憶力も低下します。
お酒の酔いは短期記憶に影響があるといわれていますので、お酒を飲みながら話し合いをすることで、話し合ったことを忘れやすくなり、せっかく話し合って改善策をみいだしたとしても実行されづらくなるということも起きかねないのです。
いつまでも仲良く親密でいられるための話し合いをするには
話し合いでやりがちな関係を崩壊に導く罠をご紹介しましたが、結構な数がありますよね。
「1つ1つ気にして対処してたら、話し合いなんて集中できない!」
と思われる方もいるかと思われます。
しかし、ご安心ください。
この「関係が崩壊する絶対にしてはいけない話し合いの罠」をすべて解決してくれるのがこちらのワークになります!
このワークをすることて
- あなたが相手の気持ちを傷つけたり、言い争いになることなく、あなたの思っていることを伝えられるようになります。
- あなたは言いたいことはちゃんと言いながらも、相手に対しても言いたいことを言いやすいような安心感や信頼感を与えて、相手から話を引き出してあげることができます。
そのようなことができることで、お互いのことが理解でき、お互いを分かち合える話し合いができるようになれるんです。
このような話し合いができるようになりますと、話し合うたびに仲が深まり親密になることができますので、何かあれば積極的に話し合いがしたくなり、どんどん仲を深め向上することができますよ!
ワークで学んで「話し合いが怖い」なんて概念とはサヨナラしましょう(^^)
「長く親密でいられるかは話し合いで決まる!夫婦、カップルのための親密になれる話し合いができるワーク」
みさちからオススメの心理学
あなたの話し合いのタイプががどれかを診断!
「あなたの話し合いの仕方は大丈夫?話し合いタイプ診断」
心理学に基づいたずっと親密でいられる話し合いができるワーク!
「長く親密でいられるかは話し合いで決まる!夫婦、カップルのための親密になれる話し合いができるワーク」
話し合いはこんなにたくさんのメリットがあった!あなたの知らない話し合いのメリットを公開☆
「不満解消!関係改善!ずっと親密でいられるカップル、夫婦のための話し合いの心理学 」
感情をコントロールできるメンタルを作る科学的に認められたメンタルトレーニング!
「1日5分から人生が変わる、マインドフルネス瞑想とは」
「1日5分から人生が変わる、マインドフルネス瞑想入門ワーク」
これをするだけで聞き上手!
「聞き上手になれる心理学的テクニック!相づち」
「人見知り改善法、コミュニケーション編、相づちをする」
「聞き上手になれる心理学的テクニック!ミミッキング」
「人見知り改善法、コミュニケーション編、ミミッキングをする」
相手の気持ちを受け入れるコミュニケーションができる!
「共感能力を鍛える心理学」
「人見知り改善法、コミュニケーション編、共感をする」
あなたは論理型?感情型?本当の自分を知る診断
「16パーソナリティー診断」